キャベツのポタージュは美味しかった。あの独特の青臭さが、なぜかミキサーで粉砕するとなくなるのだった。牛乳と白ワインで溶く。
焼き菓子を食べながらダラダラしつつDeadbyDaylightをしたり布団に包まって天井を見たりする。
家にいることが何となく幸せに思えてくる時期になったと思う。ちょっと前までは窓の外を見るたびに、どこかに行かなければならない、と思うような気持ちがしたものだけど、あれは夏のせいだったのかもしれない。
大学時代の友人が近くに来ていたのでちょっとだけお茶をして帰る。
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KDPで自選短編集を作るなら何を入れるかしら…とぼんやり考えていて存在を思い出したので、学生の頃に書いた短編をお蔵出しします。2015年ごろ、20歳…?
もう書けないだろうというファンタジー小説です。
お蔵出ししてから読んでみたのだけど、 書いたのがサークル競作の締切前日とかだったのか、展開が信じられないくらい雑です。2回くらいヴァーホーヴェンみたいな速度で人が死ぬし。
書き方がわからなくて書けなかったというのもあるかもしれない。今だったらこうは書かない、という箇所が沢山あります。ギャグが一切ないというのも今じゃ考えられないし、こういうファンタジー(と言っていいのか…)を考えることもあんまりないですし。
しかし、作品の設計というかコアの部分がこの時点で「暴力と破滅の運び手」なので、びっくりしてしまったのでした。あんまりいいことのない世界、気力のない語り手、親切なんだか単に我欲を満たしたいだけなんだかわからない男……というお子様ランチが魂レベルで刷り込まれているということがわかった。三角関係に挑戦しているのである意味今より意欲的とも言えるかもしれない。商業BL読みはじめるだいぶ前なのにね。
サークルの先輩に「尺に対してネタを詰め込みすぎ」と言われたのが懐かしい。書きながら思いついた設定を片っ端から全部入れたのを思い出します。そして自分にしか分からないであろう引用をわんさかするのがこのときから好きだった。この辺も、今と全然変わりませんね。
しかしそれにしてもこんな話を20歳の子が書いてきたら嫌だったろうな……。