かコ3(第3回かぐやSFコンテスト)で大賞をいただきました

第3回かぐやSFコンテストで大賞をいただきました。

最終選考に通ると思っていなかったのでその時点でびっくりしてしまい、また候補作がどれもすばらしく、まさか受賞するとは思っていませんでした。

そういうわけで、そんなに期待をしていなかったのもあって、9時半まで寝ていました。寝起きなので、結果を教えてもらっても自分でHPを見に行っても「え…?」みたいになってしまい、しかもそのまま合唱の練習に行ったため、きちんとした反応ができておりませんでした。

そういえば最終選考の発表日はCrazy Gal Orchestraの結成コンサートで、準備の大半が終わっていなかったため、きちんと喜ぶことができず謎の顔ハメパネルを作っておりました。

さらに言えば「マジック・ボール」を書いたあたりは『ケモのアンソロジー』の編集作業に追われていたため、記憶があいまいです。

公開以後から「マジック・ボール」に対する感想をたくさんいただいて、とても嬉しかったです。また、作者当ての類も大変楽しく読ませていただきました。

最終候補作はどれも素晴らしく、いま私が言うと嫌味になりそうなのですが、本当に誰が賞を取っても不思議ではなかったと思います。感想のブログには嘘はなく、アンソロジーとして物質化することは大変にめでたいことだと思います。

この10作のうちの1作に並べさせていただいただけでも本当に光栄でした。また糸川乃衣さん、牧野大寧さん、おめでとうございました。

 

ネットでの創作をはじめたきっかけは、ケモのアンソロジーのまえがきにも書いたのですが、「ぼくらベアベアーズ」の2次創作です。6年前ですね。

これまで現実やネットを介してたくさんに方に読んで支えていただきました。受賞をきっかけにして、この過去の作品が好き、と色々な方が言ってくださるのを見て、なんだかとっても嬉しかったです。これまで賞歴のなかった同人作家には望外の喜びです。

これからも頑張りますので、見守っていただけますと幸いです。

 

さて、最後に蛇足を…

・明確なミスが何点かあります。女子選手の名前はリギンズではなくリギンです。そしてアントワープ五輪の女子3m飛板飛込は8月29日でした。手紙の日付間違ってるやんけ! 書籍収録時には修正します…歴史小説のような顔をしているくせに凄まじい考証漏れが…。

・最初は『幽霊と未亡人』みたいなノリで、野球好きのおじさんの幽霊が寄宿学校に…という話を書こうと思ったのです。初稿は校庭に突然現れておじさんが魔球を教えてくれる展開だったのですが、不審者すぎると思ってあの形になりました。

・ダーシーも死ぬ想定だったけど書いてるうちになんかちゃうなと思って生存エンドに。

・野球ネタにしたのは下鴨神社納涼古本まつりで買った藤本茂生『子どもたちのフロンティア―独立建国期のアメリカ文化史』(ミネルヴァ書房)という本がきっかけです。あの日一緒に回ってくださったストレンジフィクションズの織戸久貴さんと紙月真魚さんに感謝。

それでは、ごめんあそばせ……