雑な自炊 ~2023年6月編~

 ブログでエチ賞アンソロの宣伝とかしなくていいんだろうかと思いながら1ヶ月が経とうとしている。今する。さらに言えば受賞者に対する追加のご連絡なども永遠に先送りにし続けている。

 しかしそうこうしているうちに合唱(8月本番)、市民オーケストラ(7月本番)、次の同人の企画(8月末入稿)、ギャルのオーケストラ(9月2日本番)がはじまってしまったうえ、1週間7日中5日は夜遊びをしている。オタール・イオセリアーニ映画祭、コンサート、合唱の後の飲み会……ヴィオラの練習や原稿・連絡がどんどん後回しになり、おしまいになっている。

【宣伝】ギャルの演奏会きてね。私が書いた曲目紹介や書き下ろし小説を配布するよ。まだクラークの遺族から文献取り寄せてないけどなんとかなるんかな?(おしまいだ……)

note.com

 という生活なのでどうしても江戸っ子のような時短の食事になる。

〇なすのいなかふう

〇焼鯖風そうめん

seramayo.com

〇鶏むね肉

フライパンしか持ってないこともあってちょっと中心が不安な気がするのでけっこうしっかり茹でてから放置してる。しっとりを追求して食中毒になるのは怖い。

真ん中は「梅びしお」

以上はほとんどがそうめんの具。スパゲッティでもいい。名前のない料理を作っている瞬間のほうが多く、何かを焼いて出た汁でそうめんの出汁を作ったりしている。だいたい茄子かピーマン。

 

以下は味覚に個人差が出そうなもの。

 

〇野蛮なスパゲッティ

以下のものを用意する。

①サラダ

葉物+でかめのさいの目とかに切ったトマト。油と酢と塩などで和えてちょっと放置しておく。

②サラダに合いそうなチーズ(あれば)

私は冷凍のモッツァレラチーズがあるので適当にチンしている。

③なんか塩と油が出そうな肉

リカマンで安くなってるサラミとか生ハムの類を適当に買う。

④茹でたスパゲッティ

油で和えておくといいと思うけど私は面倒なのでそんなことはしない。

④の上に①~③を適当に載せて食べる。

野蛮でしょう? なんとなくですがサラミは加熱しないほうが好きですね。スパゲッティの熱で十分温まる。

サイゼに生ハムやアーリオ・オーリオがあったころはこういう食べ方ができたけど、今はどちらもメニューからなくなってしまった。一方、最近のチェーン輸入食品店の生ハム・サラミの揃い方は尋常ではなく、自宅でやることができる。でもサイゼのほうがおいしかったな(ルッコラって買わないし……写真のは水菜とトマト)

 

〇トマトと卵の炒め物

トマトを先に炒める(皮がちょっとちぢむくらい?)・油と塩だけ。

卵を先に入れるレシピもあるんだな~と思った。

 

〇ファーブルトンもどき(模索中)

在宅しごとが忙しい時に朝焼いておいて夜まで食べる。

適当なホケミ(HKM)100~150gにヨーグルト半パック、卵1~2個を入れて混ぜ、焼く。

ファーブルトンみたいにうまいことプリン化(?)する組み合わせがよくわかっていない。SHOWAのホットケーキミックス+恵、がよかったような気がする。ブルガリアヨーグルトはシャバい。

 

濡久アクスタ買ってね。

inumachi.stores.jp

-20230507

みなさん連休をいかがお過ごしですか? 私はちょっと楽器を練習して都合のいいエロ小説を書いたら終わりました。

https://novel18.syosetu.com/n0838if/

友人とお茶をしたりしたけど一人で行った台湾茶のお店の写真しか残っていない。

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ちょっとお部屋の掃除もしたし、マリオ模写30daysチャレンジをしている。

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マリオ、マリオマリオマリオ

 交遊範囲が広いね、と言われることがある。

 あんまり考えたことはなかったけど、客観的に見たらそうかもしれない。大学時代の友人と遊んだり、市内で小説を書いている人と遊んだり、朗読のイベントに出かけたり。前の職場の人たちとも結構ひんぱんに会っている。じつのところ私の余暇は、そういう時間にほとんど使われている。私に成すべきことなんてそうないのだ。誘われたら遊びに行ってしまう。

 そういう今からしたら想像もできないことかもしれないが、私はあまりひとと遊ばない子供だった。そもそも他の子どもとあまり会わない生活をしていた。

 私の家は、3親等以内全員公務員か教師をしていた。”公”の稼業のおそろしいところは、うちの評判=学校や自治体への評判になることだ。つまり、他所様にはどんな暮らしをしているのかあまり知られたくないというものである。おそらくそういうわけで、ほかの子どもたちとうかつな交流をしてほしくなかったのだろう。

 姉と、たまに会ういとこたち。私の遊びの世界は、それでおしまいだった。

 

 そこに入ってきたのがマリオだった。

 姉のお下がりが詰まったおもちゃ箱に、マリオのぬいぐるみが入っていた。おそらく、父かその友人がUFOキャッチャーで取ったと思しき、安普請のぬいぐるみだ。

 二頭身のマリオは、飛ぶ格好をしている。目はプラスチックで、体や帽子は柔らかい布。マントや口髭、オーバーオールなんかはフェルトで出来ている。

 なぜ私がそれをひと目で気に入ったのか、私もよく覚えていない。

 漫画で先に出会っていたのかもしれない。コロコロコミックで連載されていた沢田ユキオの「スーパーマリオくん」を買ってもらったのが、私が初めて所持した漫画だった。それともコロコロコミック本誌だったろうか。

 

 とにかく、私はその日からマリオと共に過ごした。

 遊ぶのも一緒。寝るのも一緒。どこかに預けられるときにはマリオを持っていった。私はよく、人形遊びをした。ヨッシー(ではなく本当はただの蛇のぬいぐるみなのだが)といっしょに、「スーパーマリオくん」のようなギャグを演じさせていた。

 そしてそれから少しして、父がゲームのソフトを買ってきてきれた。「マリオパーティ」や、「マリオゴルフ64」「マリオテニス」。姉や父ともよく遊んだけれど、ひとりでもよくやった。

 思う通りに動いてくれる存在。

 何度でも生き返りチャレンジをさせてくれる存在。

 それが私にとってのマリオだった。

 とはいえ、マリオあるいはニンテンドーとの蜜月はあまり長くなかった。

 いま思えばそもそも私はあまりアクションゲームが得意ではなかった。運動神経と根気の欠如というのはゲームの選択肢すら狭めるのである。それから、私が音ゲーに熱中しはじめたことや、父が突然PS2を買ってきたあたりで遊ぶゲームがドラクエ等にシフトしたこともある。そもそも我が家はゲームキューブを所持していなかったのである。アドバンスで「マリオカートアドバンス」をやったりはしていたけれど。

 人形遊びもあまりしなくなって、ある日マリオのぬいぐるみをほかのものといっしょにリサイクルショップに売った。

 そのときは、もう人形遊びなんかしないだろう、と思ったのだ。

 私は大人になったのだ、と思っていた。

 

 *

 

 あなたは『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』というアニメ映画をご存知だろうか。昭和の御代につくられた日本のアニメ映画だ。

 私はいわゆる文化会館にしか映画が来ない地域に住んでいたのだが、なぜかそれが「こどもの日映画」的な二本立てで掛かったのである。併映は……ゾイドかなんかだったかな。

 おそらく前述のソフトや「スマブラ」なんかがめっちゃ流行っていた時期だったからだと思う。

 マリオ好きのガキ様だった私はもちろん連れて行ってもらい、子どもたちと一緒にそれを見た。

 しかし感想はと言えば、「なんか……思ってたんとちゃう!!」だったのである。

 声が違うし、なんかちょっとダサいテーマソングも掛かってほしくないし、何よりガキ様の認識ではマリオは自分が結婚したいからピーチ姫を探しに行くような品性下劣な輩ではないと思っていた。マリオ様はこんなこと言わない……! マリオ様は私のことが好きなんだから……!

 

 対して今回の映画化はどうだったかというと、

youtu.be

 私がこれをTwitterで見たときの最初の感想は「マリオの尻、すごすぎ……」というものだった。

 そしてそれ以降何の情報も調べず観に行った。IMAXで。つまり私はIMAXで3Dに飛び出すマリオの尻を見物しに行ったわけである。古臭いギャグにそっぽを向く高貴なガキ様も20年も経てば男の尻を目当てに映画館に行くようになるという厳然たる事実に思わず目眩がしそうである。でもさ、ほんとすごくない……? この尻……

 しかし尻の記憶がまるでないのである。イルミネーションのアニメは動体視力の衰えはじめたアラサーには速すぎて尻をゆっくり観るどころではなかったのかもしれない。映画としても実は満点という興奮を覚えたわけではなかったりする。個々のアクションシークエンスは面白くできていると思うのだが、強いて言うならばヘルシーすぎるのか。

 しかしそれでも十分に心打たれるものがあった。

 その存在がイコールキノコ王国総戦力であるところのピーチ姫もいいし(もはやマリオを「Bro」呼びせんばかり)、ドンキーコングも何やら調子に乗った若者のような味付けをなされていてかわいい。

 何よりマリオがめっちゃお兄ちゃんで、ルイージを助けることしか考えていない。

 そもそもピーチ姫は自分でキノコ王国を守る気満々だし、マリオのこともバナナ王国の軍団と同じく戦力としてしかカウントしていない節がある。

 一方ルイージは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』におけるサイモン・ペッグのごとき姫ポジである。再会したマリオとルイージの後ろにハートの輪っかが立っていたのを見たとき、私は思わず「ホヒョw」みたいな声を上げてしまいました。

 それに、ルイージはもう一つ重要な役割を担っている。

 あなたとマリオの関係性を思い出させることだ。

 

 ゲームにおけるプレイアブルキャラクターとは何だろう。

 あなたの代わりになってくれるもの。SAOみたいな状況にでもなっていなければ、あなたがゲームをしてもダメージを受けるのはあなたではなく、キャラクターである。あなたを守ってくれているとも言えるだろう。

 あるいは、導いてくれるもの。あなたの行き先がどこで、使った方がいいアイテムは何で、どんなアクションをしたらいいのかを教えてくれる。

 あなたでもあるし、あなたでないものになるもの。

 あなたの最良の友。

 あなたの兄。

 

 映画においてルイージの最古の記憶はマリオに守ってもらうことである。そして「ルイージマンション」みたいな酷い目に遭いまくった末に、最後は臆病な自分に打ち勝ってマリオを助け、共に戦う。

 このラストは、ゲームのプレイアブルキャラクターとプレイヤーの関係そのものを美化せしめている。マリオはひとりでには勝ってはくれない。あなたがマリオを動かし、あなたがスターを取りに行かせてこそ、勝利できるのだ。

 共に輝いてクッパを打ち倒すというラストは、マリオを愛してきた私たち全員の人生に対するカタルシスをもたらしている。何と豪華な夢小説映画であろうか。

 評論家とプレイヤーの間で評価が分かれるというのも当然であろうと思う。前者はゲーム映画と思って鑑賞し、後者にとっては最良の夢小説なのだから。

 はあ〜ッ、私もマリオに守られたい……私もドアを開けてほしい、マリオに……マリオと同居したい……コーヒーを手渡して、女房役ですけど? の顔をしたい……

 

 *

 

 なぜあのぬいぐるみを手放してしまったのだろう、と今でもたまに思う。

 古びていたのは確かだ。目に施された印刷は掠れて、服も何度も瞬間接着剤で直した。マントはハサミで切った記憶がある。

 その時の私は、そういうことをしたら大人になれる、と思っていたような気がする。人形遊びをやめないといけない、と思い込んでしまったのである。

 20年後の自分が毎日IKEAのサメくんに「もう私は駄目なんだ……このまま一生布団で暮らすんだ……」とクダを巻いていると知ったら恥のあまり舌を噛んでしまうのではないだろうか。

 マリオは何をしても怒らなかった。海苔巻きのように丸めてみたり、ヨッシー(ヘビ)に食べさせたりしたけれど。いやとは言わなかった。マリオは何でも許してくれた。

 綿の詰まった団子鼻を何度も噛んだ、その歯触りを今でも思い出す。

-20230419

◎いろいろなことがありすぎてなんも分からん。になっている。仕事でも趣味でもはじめてのことをやりすぎている気がする。

◎東京に出張したついでに友人と会った。お互い近いようでそんなに近くないちょっと近い仕事をしていることがわかった。そのまま二人で紀伊国屋書店に行って、仕事に必要めな本として理科の概説書を買おうとしたのだが、棚の前で本気のバカの会話をしていたら隣にいた理科につよそうなお兄さん?おじさん?を狼狽させてしまったのか、いい本を教えてあげたほうがいいのだろうか…的な感じでこちらを見ていて、でも私たちは本気のバカの会話をしつづけ、いいのかわるいのかわからない本を買って帰った。考えてみたらあの時「あの……いい本知ってますか?」みたいに尋ねてみたらよかったのかもしれないけれど、付き合わせないほうがいいしあのまま立ち去って正解だっただろう。でもお兄さん?おじさん?とコミュニケーションをして、理科にくわしい人の考え方にちょっと触れてみたかったような気もする。初対面の理科にくわしい人からは身近な理科にくわしい人からは得られない本気のわからせ(バカに理科を教えようとする苦労)が吸えるような気がする。

◎東京に出張したついでに東京・春・音楽祭の「トスカ」(演奏会形式)を観た。読売交響楽団って実は初めて聞いたんだけど弦と金管がブオーって鳴っててすげーって思ったらTwitter見たら「あんな読響見たのはじめて」みたいな感想多くてそうなんだ~になった。カヴァラドッシ役が急病ということで急遽代打で呼ばれたイヴァン・マグリだけが見譜であとのソリストはみんな暗譜。外国人ソリスト陣はマイムが上手いとやっぱり思った。マグリは第1幕はちょっと最後ごまかさなかったか今? みたいな瞬間多かったけど「星は光りぬ」とかは流石にそれなりに歌っていた。極論そことびっとーりおーびっとーりおーだけやってりゃいいもんな。圧巻だったのはブリン・ターフェルで、もう出てきた瞬間にめっちゃ最悪のエロスを感じた。多分みんな「ハァン♡♡抱いて♡♡でも絶対に近寄ってほしくない♡♡(矛盾)」になってた。不潔すぎてよすぎた。テ・デウム最高。これ以上の本番なんてどうせしばらく立ち会えないと思うしもうあのまま座席で死にたかった。

◎東京に出張したついでに新宿ルミネの地下でタカノフルーツパーラーのパフェを食べた。フルーツパフェというドラゴンフルーツからメロンまで一口サイズの果物が控え目にクリームとアイスの上に載せられたやつを食べたのだが、これがマジでウマすぎてよかった。果物たちの見た目マジで切れ端なんだけどタカノの果物はめちゃ甘いから口に入れるとアッ、ハイ、このサイズで十分です……小さいとか言ってすみませんでした……みたいにになる。これは丸々一つとか食うものではない、小さくカットして食べなさい、というメッセージを感じた。後ろの売店で果物を買って帰ろうみたいな気持ちにならなかった。でもそのあとフォロワー氏ともくりをして「世の中にはタカノの果物を当たり前のように幼少期から一人で一つ食っているやばい富豪がいるかもしれない」「怖すぎ」みたいな会話をした。怖すぎる。あとパフェの店なのに私以外ぜんぶ同伴かパパ活か不倫という空間になって東京ヤバ! になった。しかも東京の友達にそれは東京あるあるだねって言われた。東京ヤバ! 

放送大学の選科履修生(1年間だけやるやつ)になったのだが第二期申込みたいなことをしたので2週間遅れではじまっている。私はメルカリで間違えて買った子供用のデスクに16インチのノートパソコンを置いているのだが、そうなると教科書とかを置くスペースがなくていきなりおしまいになってしまった。ラジオ受講の科目をききはじめたらおじさんのASMR音声はじまるのでビビる。おじさんが最初のほうまじめに授業をしているのにだんだんアレになるみたいな同人音声ってありませんか? あと人の話を集中して聞き続けるということがそもそもできないので聞きながらネイルを塗ったりネイルをオフしたりして何もわからなくなっている。助けてほしい。
 とりあえずは仕事モクでの受講なので、
 ・初歩からの数学
 ・マーケティング
 ・統計学
 をやっています。

◎前回あんなにもう市民オケとかもういい、あたしは合唱に入ります、みたいなことを書いたのに市民オケに誘われて参加してしまった。意志の力がないにもほどがあるだろう。

 

-20230405

◎転職した。前職(公立劇場の職員)とは全くちがう仕事で、マーケターとかコンサルとかいわれるものになった。入社3日目にしてほんとに全然わからなくて、不安しかない。何もわからん。何も考えんと働ける程度には舞台のことわかってたんだなと今さらながらに思った。前職では(激ヤバエピソード)を経験しましたみたいなことを言いすぎたらしくものすごく過保護に扱われている気がする。人間として扱われるたびに『これが、優しさ…』みたいになっている。

◎テレワークに慣れない。家で横になっていると労働が勝手にやってくる。出社しないといけなかったときは『行く』という動作を伴っていたけど、『来る』ものになってしまった。

◎名前を伏せる意味があるのかわからないけどプロオーケストラの市民合唱隊に入った。想像の1000000000倍くらい厳しかった。初回に音取りができてないって理由で怒られるの京大オケくらいだと思ってた。レクイエムだから歌詞がわかると思っていたら詩篇の英語歌詞の部分とかあってざけんなと思った。あとサボろうと思ってバスで入ったのだが高い声が出ることがバレてテノールに回された。第九のテノールとか絶対に歌いたくない。

◎散歩してたらコミュニティ本交換スペースが生じていて、どれ…と覗き込んだら、BLコミックスが数冊混じっていて笑ってしまった。幼稚園の真ん前なんだよな…

◎やっと趣味の活動ができるようになってきたけれど、まずは生活のリズムを掴んでいきたい。幼い頃から過適応のケがあるので気をつけたい。

◎それが長編の準備になるのかと言われると激しく微妙とは思いつつチェコ語をやっている。Duolingoはそのうち課金プランの割引を送ってくると聞いたが。

-20230321

原稿がどうにもこうにもうまく行かなくて、ようやく15000字くらいのものが書き上がったけれど、そこまでに40000字くらいボツにしていた。2ヶ月でこんなに書いてボツにしてたんだ…とちょっと不思議な気持ちになった。

1月中が締切で、1万字だし2週間もあったらいけるでしょうと思っていたら信じられないくらいまとまらなくて、2ヶ月が経っていた。海原雄山としての自意識も薄れていき、間にはエ賞の審査や仕事などもあり、やがては原稿が終わっていないということが日常生活の一部になってしまった。誕生日付近には箕面でレ・ヴァン・フランセを観たり、東京でバレエを観てともだちんちに泊まったり、餃子パーティーをしたりした。

フロイトの時代に生きていたら症例として取り上げられそうなのだが、私は幼い頃から部屋を汚くして作業に不向きな状態を作ることで作業から逃避しようとする傾向がある。コメダの回数券を買ったりしたけれど、最終的にはシーシャバーに行かないと進まないという(財布が)やばい強迫観念を持つようになってしまった。

シーシャバーは一回行くと演奏会が一度聞けてしまう、と自分に言い聞かせているが、今日も友達の家から帰る途中のシーシャバーの入口まで行ってちょっと思案してしまった。やばい。あと行動圏内に演奏会のチケット価格より安いシーシャバーができてしまった。やばい。

関西のプロオーケストラの背後で歌う合唱団のひとつのオーディションを受けたら合格したのでしばらくやってみることにした。市民オーケストラはなんかやればやるほどVIBESが下がってくるのでしばらくいいかという感じになった。

私はクラシック音楽を採点をするようには聞ける(そしてある程度はその採点が自分の演奏に対しても働くから私が本来持っているクソの運動能力からはおよそ考えられないほどマシな演奏をすることができると思っている)が、それって音楽を体験しているということになるのだろうか。私は音楽を楽しんでいるのだろうか。……ということを考えるきっかけがあった。

審美は体験なのか?

なんかやあねと思うことがたくさんあるのもあって、なんとなく、楽しんでいるという状態に至るまではとにかく不特定多数の人と楽器を弾くことから遠ざかったほうがいいな、と思った。

合唱がいいのは、私にはぜんぜんよくわかんないジャンルであること。審美が働かない。大きい声出せばいいんですか? でも、毎週きちんとした先生が来て教えてくれるからすごいし、本番の指揮者はためらいなく好きと言える方だったりするので、楽しみ。

そういう人生の機微はありつつ、原稿は初稿を提出して修正に入りました。よかったね。

 

-20230221

年度末に向けて順調に労働が終わりはじめているため、冷凍シーフードミックスや冷凍ブロッコリー、そしてトマトジュースで微妙な料理を作っている。

 

○約15分でできるスパゲッティ

 レンチンでスパゲッティを茹でる容器でスパゲッティを茹ではじめると同時にフライパンでオリーブオイル・鷹の爪(ちぎる。種ごと)・潰したにんにくを入れ、匂いがしてきたら白ワインと適当な具(冷凍シーフードミックスとかが無難。ツナは猛烈にはねる。冷凍ブロッコリーも無難でいい)を投入し、頃合いを見てトマトジュースと塩を入れ、スパゲッティが茹で終わったらあえる。

 

○トマトにゅうめん

そうめんを茹でている間にトマトジュース・だし・塩をチンしておき、フライパンでそのまま冷水締めしたそうめんを入れる。