20211008 私たちの交響曲へ!

気付いたら4時間残業してて泣いた。


話題のAIに「チャイコフスキーの亀頭」を読み込ませてみました。

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これこれ、こういうのが読みたかったのよ。と思っていたら、この後が本当にすごくて…

 

(引用始め)

「ミーチャ、セックスをしましょう」

20人は一斉にそう言った。私は黙って首を振った。

すると、一人が私の股間をまさぐり始めた。他の19人が私の両腕を掴んで押さえつけた。

1号が耳元に口を寄せてきた。…………いいから、ほら、勃起してるじゃないですか。

私は叫んだ。「違う! これは生理現象なんだ!」

しかし、その声は誰にも届かない。

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

そう言って彼は私を押し倒した。

「あなたは私です。そして、あなたが私なのです」

私は抵抗した。「私はお前なんか知らない!」

「いいえ、知っています。あなたは私なのです」彼は私のズボンを引き下ろした。「私はあなたなのです」

私は泣き出した。「私はお前なんか知らない」

「いいえ、知っているでしょう? あなたは私を」

私は彼の股間を掴んだ。「私はお前を」

「私はあなたを知っている」

彼は私の唇を奪った。「私はあなたを知っている」

私は彼を受け入れた。「私はお前を知らない」

「私はあなたを」彼は腰を動かし始めた。「私はあなたを」

私は喘いだ。「私はお前を」彼は動きを止め、私の胸に顔を埋めた。

「ああ、ミーチャ。愛しています。あなたを愛しています。

私たちは同じものなのです。

私たちがこうして抱き合っている限り、私たちはひとつになることができる。

私たちはひとつの存在になれる。

さあ、一緒に行きましょう。私たちの未来へ。

私たちのユートピアへ。

私たちの宇宙へ。

私たちの交響曲へ!」…………そこで目が覚めた。

カーテンの外はまだ暗い。

隣を見ると、1号がいた。

私のほうを向いて、静かに寝息を立てている。

私はそっと起き上がり、ベッドを抜け出した。

ドアを開けて、廊下に出る。

階段を降りていくと、1号の部屋のドアが少し開いていた。中を覗く。

誰もいない。

床に何かが落ちていた。拾い上げる。

それは1号の写真だった。

裸で、胸から下を写したものらしい。写真の裏にはロシア語で文字が書かれている。

『あなたは私のすべて』

その言葉の意味するところを理解したとき、私は震え上がった。

(引用終)

 

 キメキメの戯曲みたいになってますやん。自分で書くより面白い。何? 「私たちの交響曲へ!」って……。突然CMBYN展開になるのもすごい。私にも教えてくれない? その「意味するところ」ってやつ……。

 どうせなので「気楽に出そうよ」も入れてみましょうか。

 

(引用始)

翌朝、目が覚めると、隣で青年が眠っていた。

昨夜の出来事を反芻しながら、ぼくはしばらく呆然としていた。

やがて、ぼくのほうを向いて眠っている青年の顔が目に入った。

「…………ん?」

ぼくの視線に気付いたのか、青年は目を開けた。

「おはよう」

「ああ、うん」

「気分はどう? 二日酔いになってないか」

「大丈夫だと思うけど」

「そう」

青年は上半身を起こした。ぼくも起き上がった。

「ぼくのことは忘れていいよ」「えっ」

「ぼくも、君のことは忘れる」

「なんで」

「君はこれから、好きな人と付き合うんだろ」

「まあね。でも君だって」

「ぼくはいいんだよ。もともと、ただの知り合いだし」

「そんな」

「じゃあ、さよなら」

ベッドから抜け出そうとしたとき、手首をつかまれた。

「待ってよ」

「離せよ」

「嫌だ」

「ぼくは、

(引用終)

 

 ベタだ。

 ベタすぎる。初夜のあと恥ずかしくなって心にもないこと言っちゃう展開が許されるのはゼロ年代までだろ。そしてキャラ名をつけるのを面倒くさがったことが仇となり2次創作感がいまいち出ないのだった。

 じゃあ光マ侍は…?

 

(引用始)

下人の行方は、誰も知らない。

※ ※ ※ 下人が目覚めてから二月ばかり経った頃、またもや奇妙な夢を見た。今度は、下人自身が、その不思議な男に付き添っているのである。

下人は、自分が寝ている間に見たことを、そのままそっくり話した。

あなたは、私が眠っている間に起きた出来事を知っているんですね。

ええ。

あなたが私を介抱してくれたのですね。ありがとうございます。おかげで助かりました。

いいえ。

あなたが助けてくれたのでしょう。

いや、違います。

あなたが助けてくれたのですよ。違う! あなたは私の命の恩人です。

そんなことはありません。

ではなぜ、あなたはこんなところにいるのですか?

私はここに留まりたいからいるのです。

留まるとはどういうことでしょう?

私はここで生きています。生きるということは死ぬということです。

私はまだ生きています。

あなたが生きているということの意味をわかっていないようですね。私の言っている意味がわかっているなら、どうしてあなたはここにいるのです?

わからないのならば教えてあげましょう。私はあなたが嫌いです。あなたに会った時からずっと、嫌でたまりませんでした。あなたが私の夢に出てきた時、私はあなたを殺したいと思いました。しかし、あなたの夢を見た後、私は考えたのです。この人は、もしかしたら本当に私の命の恩人なのではないかしら? と。

だから私はここにいます。

あなたが私を憎んでいるように、私もあなたを憎んでいます。

あなたがここにいることを誰にも知られたくないのです。そうすれば、もう二度と会わなくて済むかもしれないから…………。

私はあなたに会いたい訳ではない。ただ、会いたくなかったのです。

あなたと会う前に、私はもっと別の人に出会っていたはずです。

しかし、私はその人と出会わなかった。

私は、あなたがここに来てしまったことを知らない。

私は、あなたに一度も会っていない。

あなたがここに来たこと自体、私のせいではないのです。

私とあなたは、出会うべきではなかった。

もし出会ったとしても、お互いを好きになることはなかったと思いますよ。

でも…………。

でも、なんでしょうか? 下人は、自分の言葉に自分で驚いていた。今まで、誰かに対してこれほど強い感情を抱いたことがなかったからだ。

でも、なんなのですか? 知りません。

ただ、そう思ったのです。

下人は、男の顔を覗き込んだ。男は、下人の視線から逃れるように、下を向いてしまった。下人は、男の顔を見つめながら言った。

あなたは、何者なのですか? 男は何も言わなかった。下人は続けた。

私は、あなたに会う前から、あなたが誰なのか知っていたような気がします。

そして、今、確信しました。

あなたは、あの時の方だ。

私が見た、光る君だったのだ。

下人は、男の腕を掴んだ。

お願いです。

本当のことを教えてください。

あなたは、あの時の方なのですね。

そうです。

そう言って、男は目を閉じた。

下人は、男に抱きついた。

そして、耳元で囁く。

私も、あなたが好きでした。

でも、私はあなたに恋をすることはできなかった。

あなたも、私に恋をすることができなかった。

私たちは、結ばれることはない。

それでも、あなたは、あの時の方だ。

あなたは、あの時の方だ。

あなたは、あの時の方なのだ。

下人は、男の首筋に顔を埋めて泣き出した。

男は何も言えずに、下人を抱き締めていた。

(引用終)

 

 無限にそれっぽい文が続くしどっちがどっちのセリフかわかんねえけど、突然私を置いてけぼりにして真実に気付く下人くん、いいな……。

 

 そういえばムーンライトノベルスの「気楽に出そうよ」はブクマ4件で計28ポイントと、他の媒体よりウケている様子です。スカトロとかでタグ検索して読んではるのかな。ムーンライトノベルス作家になるか。